Moss Green Base は、現在準備中です。

[苔テラリウムの取り扱いについて]

point 1 置き場所:

直射日光の当たらない、明るい屋内に置いてください。


苔は直射日光に弱いため避け、特に西日が当たる場所では苔は繁殖しません。しかし光がないところでは光合成できず弱ってしまいます。

屋内では、レースカーテン越しの明るめな机の上に置いたり、植物用LEDライトを当てたりすると、生長が早く感じられます。

また高い気温、蒸れに弱いので、なるべく涼しい場所に置いてください。


point 2 水やり:

苔全体が乾いてきたと感じてから、霧吹で軽く水分を与えてください。


乾燥を好む苔、湿気を好む苔と性格はそれぞれ異なるため霧吹きの適切な頻度は苔の種類によって異なりますが、大体、一か月に一度程度、全体が乾燥してきたと感じたら霧吹きで軽く水分を与えてください。※水の与えすぎは絶対にNGです。

ホソバオキナゴケは、とくに乾燥に強くむしろ乾燥した状態の方が、かえって美しく元気に生長します。

point 3 苔が弱ってきたと感じたら:

茶色くなり弱ってきた苔は、その部分だけはさみで切ってください。土に穴が空いてしまったら、その部分に新しいコケを植えてあげてもいいと思います.


point 4 容器が曇ってきたら:

蓋を開けて換気をしてください。ガラスがクリアになったら半密封型の蓋をしめましょう。それでも曇ってしまう場合は、キッチンタオルなどで土の水分を吸い取ったり、マメに換気をして湿度のバランスを整えてください。

point 5 苔に元気がないと感じたら:

霧吹きをしてもなんとなく苔に元気がないと感じたら、土の湿り具合を観察しましょう。
夏は特に土が乾燥しやすいため、土が乾いていたら、水差しで土にのみ多めに水分を与えてあげてください。
土からの水分があれば、苔は元気を取り戻します。※しかし、あげすぎには注意してくださいね

「コケ植物」の特徴

「コケ植物」とは、陸上植物の中で維管束を持たない植物の総称です。

維管束とは、
根から吸い上げた水分や養分が通る道管(どうかん)と葉でつくられた栄養分が全身に運ばれるための師管(しかん)がたくさん集まって束になっているところです。

苔は、非維管束植物であるので原始的なしくみをしており、根・茎・葉がなく、維管束も存在しません。

その代わりに、「仮根」という自身をその場で固定する器官がありますが、植物の根のような水分を吸収する機能は備えられていません。

コケ植物は体の表面全体で水分を吸収します.
コケはこの仮根のおかげで重力に逆らった壁や岩場などのにもくっついて生長することが可能です。

また「胞子のう」と呼ばれる器官が存在し、苔は胞子によって増えます。

「シダ植物」と「コケ植物」の違い

「シダ植物」と「コケ植物」はともに、胞子のうを持ち、胞子で増殖し、光合成を行います。

コケ植物に対し、「シダ植物」は根があるので、土の中に根を張り、そこから水分や栄養を吸収します。

苔の植え方について

苔の植え方は、種類ごとの性質によって変える必要がありますが、

主に次の3つです。

「まき苔法」「移植法」「はり苔法」

中でも、少ない苔で増やすことに適しているのは「まき苔法」です。

■まき苔法

まき苔は、時間と手間は掛かりますが、均等なマットを造り、少量のコケで殖やすことができ、小型~中型のコケに適しています。

トレイの一番下に赤玉土などを敷き、黒土や川砂、ピートモスなどを混ぜた土を入れて水を含ませ、苔を小さめにほぐして土の上にまいた後、移植ゴテなどで軽く押しつけてなじませます。

遮光ネットやキッチンペーパーなどを被せ、乾燥させないように上から静かに水をやります。

■移植法
ピンセットなどを使用して一本ずつ土に挿すように植え付けていく植え方・増やし方です。手間ひまがかかりますが、成功率が高い植え方と言え、ビギナーの方でも上手に植えることができます。

ただし、植え付け直後から成長して繁殖してくるまでは、どうしても少し寂しい雰囲気になるのは否めません。

移植法に向いている種類は、スギゴケ、ヒノキゴケなどがあります。小さすぎる苔や地面を這うように繁殖する苔は、移植法の植え方には向いていません。

■はりゴケ
マット状に剥がしたコケをそのまま庭や培養土などにはるやりかたです。きれいな苔のマット、或いは塊を崩さないように別の場所に植え替えるもので、移植時の仕上がりが美しく、庭造りでは一般的な方法で、テラリウム作りでもよく使用する方法です。

苔の驚くべき効力

中国医学では苔は昔から、薬用として様々な効果があると活用されてきました。
日本の漢方医学では苔は利用されません。

苔で主に利用されるのは蘚類になります。

「中国での蘚類の利用」という論文には

オオスギゴケが「解熱」「利尿剤」、オオカサゴケが「心臓血管病」

の薬として活用されていることをが紹介されています。

また、「中国薬用胞子植物」には

600種以上の胞子植物が掲載されており

そのうち37種が薬用コケ植物として挙げられています。

上記には外用と内容の両方があり

全般的に「解熱」「解毒」「止血」「鎮痛」に効果があります。

薬用の苔として最も有名なものは、蘚類オオカサゴケで

全草を夏秋に採取して陰干しし、他の薬剤と処方し煎じて活用すると

「高血圧」「冠心症」「神経衰弱」「切り傷」などに効果があるとのこと。

また、どこにでもある蘚類ギンゴケを細かく砕いてガーゼに包み

鼻腔に入れると「鼻道炎」に効くとされています。

苔類からは蘚類以上に薬理作用を持つ様々な物質が分離されていて

「抗腫瘍剤」としての効果があるものも発見されているそうです。

 

最近では、コケ植物の成分を薬として医学利用する研究をされている

徳島文理大薬学部 浅川義範教授はこれまで1000種類以上で

この中からがん細胞やインフルエンザウィルスを抑制する

天然化合物を見つけたというニュースがありました。

欧州ではすでに利用され中国では研究開発が進んでいるそうです。

浅川教授によると「日本でごく普通に生えている足元のコケには、

実は驚くような成分が含まれている」とのこと。

医学の中で近い将来、人類にとってとても大きな価値を与えてくれるかもしれません。

緑を置くと本当にストレスが緩和される?

とある会社で実際に、観葉植物を身近に置くことで、本当にストレス軽減に影響しているかという実験をして、
証明されているようです。


某会社の実験内容は

①観葉植物が視界に入るグループ

②観葉植物が視界に入らないグループ

に分け、

そして両グループにストレス負荷を与えた後に、それぞれのチームのストレスを検査します。

もちろんストレスというのは主観が多分に含まれてしまうので、客観的な指標として唾液コルチゾールを指標としていて、

その結果、植物が見えるグループと見えないグループではっきりとした差が出ました。

勿論、観葉植物を視界に入っているグループの方が圧倒的にストレスを感じていない、という数値がでたようです。

「ホソバオキナ苔」

ホソバオキナ苔は樹木の垂直面など、水が停滞せず、水もかかりにくい場所によく生えます。 好んでそういう環境を選んでいるようにみえます。 実際に、常に濡れたような状態ではトラブルが起きやすいため注意が必要です。

また、水質にも敏感な苔ですので、

霧吹をする場合は、なるべくカルキ抜きをした綺麗な水か、清涼飲料水などを使用するのがおすすめです。

ホソバオキナゴケは水をやり過ぎなければ、枯らしてしまうことは少ないです。少し乾燥気味に育てる方が元気で美しい色を保つことができます。

最初は、湿らせた土の上に挿した後は、霧吹等で水を与えず、半密封型の蓋をして、ほっておくのをお勧めします。
ホソバは適切な場所においておくだけで、‹ほったらかし›が一番。
心配で水を与えすぎするが一番よくありません。

まさに子育てと同じ!
「親の居ぬまに子は育つ」のように、心配で過干渉しないほうが、子供も苔ものびのび元気に育っていくのかも、、、

と子供を持つ親の目線でみても、苔から教えてもらえることは沢山あるなあと感じる今日この頃です。

ヒノキ苔

「イタチノシッポ」とも呼ばれるように、
葉先がふわふわとし、まるで風に吹かれてなびいているかのようなかわいらしいい形をしているのが特徴です。

ヒノキゴケは直立する大型の苔で、ホソバオキナ苔に並び扱いやすいため、テラリウムでもよく使用されるオーソドックスな苔と言えます。

成長すると長さは5~10cmにもなり、
茎に葉は密につき、仮根は茶色く茎の半分近くに及ぶほど長くなります。

乾燥に弱く、弱ってくると葉先から茶色く変色していきます。

ヒノキゴケのように大型の親株は、植え付けてまもなく葉先から変色しまうことがあります。安定した環境下で、長い時間をかけて大きく育った親株は、乾燥や日照などの小さな変化にもなかなか適応できないようです。

植え付けた苔はできるだけ良い状態を長く維持させ、できれば大きく育てたいところですが、多くの場合、親株は変色をおこし、これを回復させるのはかなり大変です。

ヒノキゴケは親株を大きく育てるのではなく、親株から新しい芽を育て、これを環境に適応できるように育てます。

植え付けて赤くなった親株は、実は枯れたわけではありません。環境に適応できず色が悪くなっただけで、大型の苔では普通に起きることです。まず乾燥させないよう水やりは続けてください。

乾燥させずに水やりを続けることで無数の新芽が育ち始めています。

ヒノキゴケの芽は、葉先よりも茎から旺盛に伸びるようです。このためヒノキゴケのを増やすには、粉砕した葉を撒く「まきゴケ」よりも、親株を植え付ける「移植法」のほうが、容易で確実のようです。

タマ苔

テラリウムで1位、2位を争うほど人気なタマゴケ。

特に女子の間では、風船のように丸く愛らしい形の朔が決め手となり、

タマゴケファンが急増しています。

2月頃から関東平野部ではかわいらしいタマゴケの朔を

目にすることができるようになります。


暑さにはやや弱く、コケの先端が茶色く変色しやすいのが欠点。
晩秋から冬の寒い時期に新芽を出し成長します。

まき苔で増えやすいので、葉を細かく刻んでソイル上に蒔いて増やしたり、石の上に蒔いて着生させる楽しみ方ができます。